眼鏡をズレた状態でかけていると、見た目の問題だけではなく、実は見え方(視力)にも影響します。
快適な眼鏡ライフをお過ごしいただく為、眼鏡作製技能士の目線でズレる眼鏡の原因と解決策をご紹介いたします。
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1. ご自身に合っていないフレーム選び
眼鏡がズレる原因の一つとして、フレーム選びの段階で、ご自身のお顔の形状に合っていないフレームを選んでしまっていることによるものがあります。
・顔幅よりフレームの方が広すぎたり小さすぎる場合。
・テンプル(つる)が長すぎたり短すぎたりして耳に沿わすことが難しい場合。
・フレームの素材や構造の問題で調整を受け付けない(動かしたり曲げたりすることができない)場合。
・処方度数やレンズの種類を考慮せずに軽すぎたり細すぎるフレームを選んだ場合、レンズを入れた後、レンズの方に重心が傾き、ズレる要因になったりすることも……
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など、好きなブランドや好きなデザイン、鏡などでご自身を正面から確認しただけでのフレーム選びでは、快適な眼鏡のライフからは少々遠ざかってしまいます。
フレーム選びの際は、ぜひ専門的なスタッフからのアドバイスも取り入れながら選んでいただくことをおすすめします。
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2. フィッティングの不具合
眼鏡がズレる原因の二つ目は、フィッティングの不具合です。
眼鏡のフレームが顔に適切にフィットしていない場合、眼鏡はズレやすくなります。
特に、
・眼鏡をかけるとご自身の顔幅よりも広すぎたり狭すぎる状態になっている。
・ノーズ(鼻)パッドが適切な状態でお顔にあたっていない。
・耳の後ろ(耳介部)にテンプル(つる)の先セル部分が適切に沿っていない。
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など、様々な要素がありますが、こうした要素の一つでもキチンとしていればズレにくくなるのではありません。
要素のほぼ全てがキチンとご自身に合ってはじめてズレにくい眼鏡になるのです。
逆説的に言えば、使用による経年やちょっとしたことで前述のような要素の一つでもくるいが生じてしまえば、ピタッとしていた眼鏡もたちまちズレる眼鏡に早変わりします。
最近眼鏡がズレやすくなったかも……と気づかれましたら、大きなトラブルなどなくてもお気軽にフィッティング(調整)をご依頼ください。
私たち眼鏡作製技能士は、お客様の快適な眼鏡ライフには欠かせない伴走者として様々にお手伝いいたします。
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3. 湿気や汗による影響
最後に、湿気や汗も眼鏡がズレる原因となります。特に、暑い季節や運動中は顕著になります。汗によるズレを軽減するために、アンチスリップ製品(シリコン製のもの)を取り付けることも有効ですよ。
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以上、眼鏡がズレるお悩みについて、幾つかの要因やポイントをお伝えさせて頂きました。
眼鏡がズレるといったお悩みはもちろん、その他眼鏡でお困りごとがございましたら、どうぞご遠慮なくご来店くださいませ。
心よりお待ちしております。